クローン病では、消化吸収能が低下している、栄養素が漏れる、腹痛・下痢のために十分な食事が摂れない、発熱などの炎症によりエネルギーを奪われるなどにより、低栄養状態にあります。しかし、症状が強いときには悪循環に陥り、十分な栄養を摂れず、ますます痩せてきて症状も良くなりません。そこで、腸管を安静にし、十分なカロリーを補給するために、栄養療法が必要となります。
症状が落ち着いてきたら食事を再開します。食餌がクローン病の直接の原因ではなさそうですが、食事開始により再燃することも少なくはありません。そこで、長い病気ではありますが、ある程度の食事制限は必要と思われます。
- 小腸に病気があると、脂肪の消化吸収は低下しますので、脂肪の摂り過ぎには注意する必要があります。
- 腸に狭いところのある患者さんは線維分を制限します。
- 牛乳・乳製品に関しては、これらで元々下痢する患者さんは避けなければなりませんが、以前から問題のない患者さんは従来通り、摂取してみてもかまいません。